■シェアメイトとは?
海外では広く一般的なシェアメイトですが、日本ではあまり馴染みがないようですね。私自身、学生の頃にオーストラリアへ留学している時に初めてシェアというものを経験しました。学生ですから金銭的な理由で好きなところにも住めず、馴染まないホームステイ先でどうしたものかと考えていたところ、友人に「一緒に住まないか」と話を持ちかけられました。これがシェアの始まりです。
多くは家賃と光熱費を折半で分けて、お互いにお互いを尊重し合い、かつ干渉過ぎることなく暮らしていくというのがほとんどのケースですね。中には「広い部屋を借りたのだが家賃が大変なので誰かシェアしませんか」というケースも少なくありません。このようにお互いが助けあえることがシェアの最大のメリットではないでしょうか。しかし、もちろんメリットだけではありません。部屋は別々な事が多いので良いですが、共通に使う場所が多く存在する分、なにかと気を遣わなくてはいけないがシェアのデメリットでしょうか。
長いつき合いになるシェアもありますし、短期間だけ助けて欲しいシェアもあり、それはまさに十人十色です。目的も「家賃問題」「気持ちの問題」から「家事の問題」まで、人それぞれ様々です。海外では収入の一部として考えている方も多いですが(ホームステイがそれに当たりますね)、日本ではまだ一般的で無いため、そういった形での収入を考える人は少ないようです。
■干渉型と非干渉型
お互いに「一人暮らしでは寂しい」「話相手が欲しい」という気持ちであれば干渉型のシェアは成立します。しかし、「人との干渉はなるべく避けたい」「好きな時間に好きに暮らしたい」と思っている人には干渉される生活やお互いの馴れ合いは邪魔になってしまうでしょう。シェアを始める前に、そういった住居目的についても、お互いによく話し合ってから決定するべきだと思います。
■折半について
基本的には家賃・光熱費の負担は折半になります。その他、新住居であればカーテンから家具、トイレットペーパー等の初期費用や雑費についても話し合いが必要になります。その点をおろそかにした場合、お互いに「そんなつもりではなかった」という問題が発生し、ストレスも溜まるので大きな問題ですね。また、食費についてもお互いの仕事や学校の時間が合えば一緒に作る事も可能ですが、時間がズレる場合は問題です。多く食べた少なく食べたの話から、冷蔵庫の中身の所有権にまで発展してしましますので、出来ればお互いに独立した形を取るのが良いかと思います。
■新住居の際の費用
まず、部屋を借りる場合は「敷金・礼金・仲介手数料・前家賃」がかかるという事を念頭に入れておいてください。敷金とは、部屋を退出する際に、次の人の為の修繕費を含んでいます。タバコを吸う人は壁紙が汚れますので、全て張り替えが必要となり、修繕費も多く掛かりますので敷金が戻ってくる事も少なくなります。礼金とは物件所有者(大家)に対して支払われるものであり、これは返金の対象にはなりません。仲介手数料というのは、不動産業者に支払われるものであり、これも退出時の返金はありません。また、これは物件や入居時期にもよりますが、多くは1ヶ月分の家賃を先に払うのと、日割りで計算した家賃の請求になります。これらが、新住居に入る際にかかる費用の主な金額です。
| 例:) 家賃 7万円の物件を借りる場合 |
| 敷金(2ヶ月分) |
140,000円 |
| 礼金(1ヶ月分) |
70,000円 |
| 仲介手数料 |
70,000円 |
| 前家賃 |
70,000円 |
| 消費税 |
17,500円 |
| 合計 |
367,500円 |
■ランニングコスト
ここでのランニングコストとは、生活する上で通常にかかる費用の事をいいます。「家賃」「管理費」「ガス料金」「水道料金」「電気料金」がそれです。これらは生活する上で必要不可欠なものですので、これらの固定費をどれだけ低コストで押さえられるかというのも上手なシェアの仕方ではないでしょうか?
まず、ガス料金。これは風呂・暖房・調理に多く使われます。冬場には暖房や湯沸かしを利用する事が多いので仕方ないとしても、風呂場の口火やお湯を出しっぱなしでの炊事などに気を付ければ若干の改善があるのではないでしょうか?次に「水道料金」。これは風呂・トイレ・炊事などで利用されます。お風呂に毎晩つかりたい気持ちも分かりますが、夏場などは出来る限りシャワーで済ますなどをすれば改善されるでしょう。「電気料金」についてですが、これを軽視すると痛い目に遭うことが多いです。前述のガス・水道に関しては金額的にあまり差はないかもしれませんが、電気に関しては大きく差が出てくるのです。まず、冬場は暖房として多く使われます。基本的に電気は熱を発生すればするほど金額がかかるものだと心得て下さい。たとえばエアコンや電気カーペット、電気調理器、電子レンジ、ドライヤー等がそうです。暖房については石油ファンヒーターやガス暖房に切り替えるなどすれば大幅に改善されるでしょう。電気でなければいけないという部分を除いては、なるべくガスで賄うようにした方が良いと思います。
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■シェアの心構え
まず、シェアというのは基本的にお互いが独立しなければ上手く成し得ないということを念頭に入れておきましょう。最初の話し合いで決定した目的にもよりますが、シェアメイトに依存するのはあまりよくありません。貴方は決して実家で住むわけではありませんし、仲の良い昔からの友達と一緒に住むわけでもありません。自分のことは自分でする。これが基本的な心構えと言えることです。
■互いに干渉しないということ
一言で干渉といっても人それぞれ考え方の違いがあります。例えば、起きてから顔を合わせた時の挨拶や、家に帰ってきた時の挨拶、これは最低限のマナーやルールではないでしょうか?お互いがいがみ合っているならともかく、共通の家をシェアしている者同士ですから、挨拶くらいはキチンとしたいものです。もちろん、プライベートの話においては別の話になります。たとえばお互いの仕事内容や仕事に対する考え方、休日の過ごし方、友達とのつき合い方。これらは個人的な話になりますので、互いの干渉はあまりうけたくないところですね。もし、片方が友達を家に呼ぶことが多く、迷惑をこうむっているのなら話し合いにて解決するのが一番かと思います。でも、出来る限りそういったプライベートをシェアの家に持ち込むのはやめた方が良いのですが。
■問題についての対処
何も話さずにムカついていても何も解決しません。「普通、わかるでしょ?」では、お互いの考え方を検討したことにはならないのです。まずは自分の思っている事をよく話すべきです。時間が合わないのであればメモでも良いでしょう。しかし、書く方も見る方もそれを率直な意見として受け取り、嫌みやねたみとして受け取らずに解釈することも大事です。お互いに他人同士なのですから、完全に上手く合うことなどあり得ません。どちらかの妥協が必要な場合もありますし、妥協してもらうことだってあるでしょう。そういったバランスを取るには、小さい問題から、どうするかを確実に話し合い、解決していく努力が必要かと思います。
■個人的セキュリティについて
シェアメイトの中には良心的な人達ばかりとは限りません。最初は分からなかったし、とてもそういう人には見えなかった。という事でも、問題が発生する場合があります。特に財産は個人レベルで守らなくてはいけません。相手を信用することも大事でしょうが、常に相手を信用出来るようにするのは自分の努力次第でもあります。お互いの身元を確認したり、通帳や実印は金庫にしまっておいたりすることも、相手を信じるための方法のひとつです。
■借り主と連帯保証人
不動産物件を賃貸する場合は必ず借り主と連帯保証人を決定しておかなくてはいけません。この借り主というのが基本的に賃貸における全ての責任を負う人であり、その責務を負えない場合に連帯保証人に代理として責務を負って貰うというものです。通常は保証人として両親や会社の上司などがなることが多いのですが、シェアの際には、この人に迷惑がかからないかどうかを良く考えましょう。もちろん、連帯的な保証を負う人ですから事前にシェアの意向を伝えなくてはいけません。また、不動産によっては「居住は1名まで」などと決まっているものもありますので、このあたりも確認しておかないと契約違反になってしまいます。また、シェアメイトが起こした不祥事に対しても、借り主と保証人に責任がいきます。例えば火事やフローリングを傷つけた、などの問題も全て借り主の責任となるのです。
■シェアルームを借りる場合
中には「部屋が余っているから」という理由で私たちにルームを提供して頂ける人達もいます。その方達の制定しているルールに従ってシェアさせてもらうという事は、ある程度の自由は利かない、というデメリットがあるのを決して忘れないで下さい。前述しております通り、借り主はルーム提供者なのですから自分の自由に振る舞っていればやはり問題が起きますし、あまり良い気分にはなれません。この辺り、立場が対等ではないという事を常に忘れないでください。
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